日々ブログ MORIMORI @宮崎県

高解像(1920pix幅)写真を交え 宮崎県観光/情報などを中心に紹介

【当サイト内検索・画像検索含む】

FB・twitter フォロー / Youtubeチャンネル登録お願いします(^^)

最新20記事リスト表示

えびの高原(硫黄山)の火山活動が活発に・・・。

Posted morimori / 2016.02.10 Wednesday / 18:50


硫黄山
〜 硫黄山 現在の噴気孔の位置 〜

えびの高原にある硫黄山の火山性微動がここのところ続いています。

火山名 霧島山 火山の状況に関する解説情報(臨時)第7号 /(平成28年2月10日18時20分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

5日 火山性地震 2回
6日 火山性地震地震 1回  
7日 火山性地震地震 8回 / 火山性地震微動 1回
8日 火山性地震地震 1回 / 火山性地震微動 1回
9日 火山性地震地震 1回
10日 火山性地震地震 6回 / ※火山性地震微動 2回
※1日2回の火山性微動が観測されたのは現在の観測体制となった2013年3月以降では初めて。

噴火警戒レベル1から突然噴火、58人の犠牲者を出してしまった「御嶽山」のこともありますし、安全を考えると、落ち着くまで、なんらかの規制が出るのかも知れません。

(経済・観光面などもあり、判断の非常に難しいところだと思います。)

火山活動がさらに増え、硫黄山火口周辺1Km規制が出た場合・・・

えびの高原の硫黄山は、2014年10月24日〜2015年5月1日までの間、火口周辺1Km規制を行っておりました。
硫黄山からの1km距離
〜 前回の規制基準イメージ 〜

この際は、硫黄山火口跡の比較的東側を中心とした周囲1Km円の規制でしたので、えびの高原の三叉路手前付近までで済みましたが、もし今回、1Km規制となると・・・以下のようになろうかと思われます。

硫黄山1Km圏
〜 噴気孔から1Km(画像 © 2016Google. 地図データー © 2016Google.ZENRIN) 〜

噴気孔が出来ているところが円の基準となると思いますので、えびの高原の三叉路は当然のこと、「えびのエコミュージアムセンター」、「足湯の駅 えびの高原」などの主要施設も1Km圏内に入ると思われます。
県道1号/30号も規制で完全に寸断されることになり、えびの高原経由の鹿児島と宮崎の車の行き来は出来なくなります。観光・経済的にはおおきなダメージとなることが予想されます。


ジオサイト案内板
〜 ジオパーク・ジオサイト(硫黄山)案内板 〜
この案内板の中の写真は、当方撮影提供


硫黄山火口跡
〜 硫黄山火口跡(直径100m程度) 2015.05撮影 〜


硫黄山の噴気(県道より1月撮影)
〜 硫黄山の噴気(県道1号より)2015.01撮影) 〜
この噴気の写真は、1月に県道沿いから撮影したものです。風向きにもよるのでしょうが、すぐ下を通る県道1号にも硫化水素の臭いが立ち込めておりました。硫化水素の濃度は大丈夫とは思いますが大事をとって撮影後速やかに移動しました。
現在、噴気は火口内の南西側と火口南側斜面二ヶ所より出ており、最大約10mの高さまで上がっているようです。


「登山者の安全確保」を考えると・・・、火山性微動・地震・硫化水素の濃度等々が落ち着くまでは、とりあえず、硫黄山一帯の立ち入り禁止(噴気孔に近い付近の韓国岳登山道含む)にしたほうが良いのではないかなーと考えたりもしますが・・、諸事情等で、即実行という訳には行かないのでしょうね。 何事も無くマグマの動きが収まることを祈ってます。

当サイト内関連記事

新燃岳噴火時系列(硫黄山活動もあり)

霧島火山防災マップ / 環霧島会議作成

環霧島会議の「霧島火山防災マップ」を参照すると、現在、噴火が想定されているのは、「新燃岳」「高千穂峰の御鉢」「えびの高原周辺(硫黄山)」「大幡池」のようです。以下の防災マップに一度目を通しておくことをお奨めします。

霧島火山防災マップ・表面(霧島市サイト内)
(内容:噴火レベル2及び3(新燃岳・御鉢)、入山危険時(大幡池・えびの高原周辺)においての立入り禁止区域を図示など。)

霧島火山防災マップ・裏面>(霧島市サイト内)
(内容:規模が大きな噴火が起こった場合の災害予測区域について、各火山が火口となった場合を想定して、軽石流(火砕流の一種)、火砕流、熱風(火災サージ)、噴石の飛ぶ恐れのある範囲等を図示。)


ブログ筆者 お薦め本「死都日本」の紹介(是非読んでみてください。)

死都日本霧島山の地下にある加久藤火山(加久藤カルデラ)が巨大噴火を起こす様子を描いたもので500ページを越える大作。。主人公(黒木伸夫・日向大学工学部助教授)らが、霧島噴火、えびの高原〜宮崎自動車道〜田野〜大戸野を超え、220号線〜鵜戸〜日南へと火砕流を逃れながら逃げ延びて来るというストーリーは場所、地名を良く知っているところという事もあり、手に汗握る大迫力。精密にシミュレートした自然災害をテーマとした近未来長編小説は実にリアリティーあふれるものとなっています。おすすめです。
(宮崎や霧島連山、登場人物の姓(黒木・岩切)などかなり地元に精通した内容に驚きましたが、作家の石黒耀氏は宮崎医科大学(現・宮崎大学)に在学していたとのことで納得。)

→ Wikipadiaでの紹介

死都日本 (講談社文庫) 文庫
石黒 耀 (著)
文庫: 644ページ

西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫)
amazon ¥967

硫黄山は「仮面ライダー」のロケ地

余談ですが・・硫黄山は、仮面ライダー第40話 「死斗! 怪人スノーマン対二人のライダー」のロケでも使われました。(放送は1972年(昭和47年)札幌・ミュンヘンオリンピックの年)
“ショッカーのスイス支部から死神博士が日本支部に着任。霧島と桜島の間に地下トンネルを掘って霧島火山帯を爆発させる計画を立てた。本郷猛は、2人の助手・エミとミカを日本へ送るが、死神博士の怪人スノーマンに捕らわれてしまう。2人を救うために現れた仮面ライダー2号。そして仮面ライダー1号も日本に駆けつけた!・・・ ”
ネット検索で写真見つけましたが、宮崎の民放MRTではおなじみの「藤岡弘さん」(本郷猛役)若い!! 
当時の「サイクロン号」は「ホンダ SL350K1」を改造したものだったようです。
 


日本のひなた宮崎県
PAGE TOP