えびの高原「火口周辺危険」警報(レベル2相当)硫黄山火口1K規制
Posted morimori / 2016.02.28 Sunday / 23:55
気象庁は2月28日、えびの高原「硫黄山」周辺で火山性地震が増えており、同日、噴火警戒レベル2に相当する火口周辺警報を発表。
硫黄山周辺ではきのう28日は午前10時までに、32回の火山性地震が硫黄山直下の浅い場所を震源に起きたため、警報の発令を決めた。噴火した場合、硫黄山から約1キロ先まで大きな噴石が飛ぶ恐れがあるため、えびの市は硫黄山周辺の概ね1キロの範囲を立ち入り禁止にし、県道1号の一部が通行止めにりました。
〜 霧島山登山道規制状況 2016年2月28日 〜
※概ね1Km・・・2月28日、えびの市が発表した今回の規制範囲は、昨年5月までの1Km規制を踏襲(変化なし)、三叉路までとなっているようです。
〜 前回の規制基準イメージ 〜
前回の規制時は、硫黄山の噴気孔が出来てない時でしたので、旧火口跡の比較的東側を中心とした周囲1Km円の規制でしたので、えびの高原の三叉路手前付近までで済みましたが、今回、噴気孔が出来てますので、そこから1Km規制となると・・・以下のようになろうかと思われます。
〜 噴気孔から1Km(画像 © 2016Google. 地図データー © 2016Google.ZENRIN) 〜
− 黄色は現状の噴気孔付近を中心とした1Km圏 −
− 黄色は現状の噴気孔付近を中心とした1Km圏 −
三叉路も入り県道1号/30号も規制で完全に寸断されることになり、えびの高原経由の鹿児島と宮崎の車の行き来は出来なくなります。
噴石に対して、屋根等を強化改築中のエコミュージアムセンターなども1Km圏内です。
観光・経済的におおきなダメージとなることが予想されますので、このあたは除くエリアとなったのだろうと思います。
【追記】
その後の火山性地震: 29日は1回、1日は午前11時までに観測されていない。
気象庁では、火山活動の状況を調べるため28日から職員を派遣して現地調査を行っている。
えびの高原スキー場は2月29日、今期の営業を終了、チェーン規制、週末の悪天候などの影響で、来場者は昨シーズンより3000人少ない3万5000人だったとか。
〜 えびの高原硫黄山の噴気 〜
3月4日、MRTニュースによると、2月28日の硫黄山の警報の発表後、「えびの高原荘」では3月4日までに約140人分の宿泊がキャンセル。レストランや売店を備える「足湯の駅えびの高原」でも、これまでに約260分のキャンセルが出ており、新たな予約もない状況とのことです。
ミヤマキリシマが咲く頃(5月下旬〜6月初旬)までには落ち着いて欲しいのですが・・・。
動画 → えびの高原のミヤマキリシマ
7月には「第4回 霧島・えびの高原エクストリームトレイル」も企画されております。
【追記3/29】3月29日えびの高原 硫黄山の火口周辺警報が解除になり、「活火山であることに留意」に引き下げられました。
関連記事 → 3月29日 硫黄山の火口周辺警報が解除