新田原基地 飛行教導群 アグレッサー 小松基地へ移動
Posted morimori / 2016.05.15 Sunday / 08:13
「飛行教導群」の移動記念式典
昨日(5月14日)、航空自衛隊基地である、新田原基地(にゅうたばるきち)(新富町)で、小松基地(石川県)へ6月上旬に完全移駐する航空自衛隊訓練部隊「飛行教導群」の移動記念式典が教導群の隊員や行政、地元協力会の関係者ら約150人が出席のもと行われたようです。パイロットらに加え、F15戦闘機約10機、T4中等練習機数機も新田原基地を離れるとのこと。
「飛行教導群」(Tactical Fighter Training Group)
「飛行教導群」は1981年に築城(ついき)基地(福岡県)で編成、83年に新田原基地に移駐。この部隊は熟練のパイロットなどおよそ160人で構成されていて、新田原基地を拠点に、全国の自衛隊の基地を巡回するなどして主に若手のパイロットの訓練を担ってきました。以前は「飛行教導隊」と呼ばれておりました。
※2014年8月1日 航空総隊直轄の飛行教導隊から同日付で新編された航空戦術教導団隷下の「飛行教導群」に改組
仮想敵機役となる種々の迷彩塗装を施した「飛行教導群」のF15戦闘機は「アグレッサー」(侵略者)とも呼ばれており、例年12月第一週の日曜日に開催される、新田原基地の航空祭(エアフェスタ)でのアグレッサーの機動飛行は特に人気の的で、各地からファンが押し寄せておりました。
空自全体の戦術技量の向上を図る
国内最大の訓練区域に近い小松基地に拠点を移すことで、空自全体の戦術技量の向上を図るとのこと。新田原基地の航空祭(エアフェスタ)への影響
全国でもトップクラスの環境で展示飛行が見られる新田原基地航空祭(エアショー)。航空祭の週末には、前日予行を含め、全国から多くのファンが押し寄せ、宮崎市内のビジネスホテルなどもほぼ満室になるくらい(例年5万人とかの入場者)の特需・経済波及効果があります。
今回、一つの「華」がなくなり、少なからず影響が出るものと思われます。
昨年の報道では・・スクランブルを念頭に
昨年、“今回の移動は、東シナ海で増加する中国機へのスクランブルを念頭に、F4よりF15へ切り替えることで防空体制を強化するというもの。百里基地から第305飛行隊を移し、防衛任務にあたるF15戦闘機を新たに20機配備、2016年度にも、第301飛行隊(F4)を百里へ移動”とのニュースもありました。(その後は未確認)。当サイト内 関連ページ
新田原基地航空祭(エアフェスタ)新田原基地 F-15アグレッサーの写真
※ 今回掲載した写真は過去に航空祭やその予行で撮影したものです。