高千穂鉄道跡地公園化基本構想 基本設計策定本年度スタートするも保留に
Posted morimori / 2021.04.21 Wednesday / 05:37
【2014年2月29日追記】
高千穂鉄道跡地公園化計画は保留に・・
高千穂町の大型事業計画「高千穂鉄道跡地公園化構想」について、甲斐宗之町長は2014年2月28日の町議会で「いったん保留にする」と述べ、計画を中断する方針を明らかかにした。計画を巡っては住民や町議会から「事業費が多額」などと懸念の声が上がっていた。
計画を巡っては住民や町議会から「事業費が多額」などと懸念の声が上がっていた。
「資材費や人件費の高騰で構想発表時と比べ、町の初期投資が膨らむことが予想される。災害復旧費がかさむ中、多額の予算を一気に投じることはできないと判断した」と説明。一方で「完全にやめることを決めたわけではない」とも話し再開の余地を残した。
/ 宮崎日日新聞より一部引用
「高千穂鉄道跡地公園化構想」の基本計画と基本設計の策定
高千穂町は、日本一の高さ(105メートル)を誇る同町の高千穂鉄橋を観光資源として活用する「高千穂鉄道跡地公園化構想」の基本計画と基本設計の策定を本年度からスタートします。以下は高千穂町サイトより引用したものですが、これらをたたき台に、整備内容や施設の場所、需要予測、整備手法などについて検討を深め、来年度には詳細設計に移る予定との事です。
しばらく先にはなりそうですが、一歩前進、楽しみですね。
高千穂あまてらす鉄道『グランド・スーパーカート』(高千穂鉄橋)2020年8月撮影
長さ352m、水面高105m 鉄道橋としては「東洋一の高さ」
長さ352m、水面高105m 鉄道橋としては「東洋一の高さ」
以下、高千穂町サイト内、➡ 高千穂鉄道跡地公園化基本構想について(2021年4月1日)より引用
周遊型観光に向けたシステムの再構築と新たな観光資源の創出
「鉄道施設の活用」「鉄橋の歩廊化」「鉄橋周辺の施設整備」を柱に、高千穂鉄橋を鉄道遺産として維持管理しつつ、観光資源として活用するための公園化構想となります。今後の整備における方向性を示し、計画が具現化していくにあたり指標となるような基本的な整備方針を策定しています。
これから取り組む基本計画・基本設計・詳細設計と段階を踏んでいく過程で、整備内容の精度を上げていくことになります。
整備内容
高千穂鉄橋・・・鉄橋下部の歩廊化県道7号エリア・・・駐車場・交通拠点
天岩戸駅エリア・・・地域交流施設・物販施設・飲食施設
大平エリア・・・駐車場・自然共生型アスレチック・多目的広場・物販施設・飲食施設
大平山トンネル・・・体験型アトラクション
➡ 基本構想イメージ図(10.9MB)基本構想イメージ図
https://www.town-takachiho.jp/material/files/group/17/kihonkousou.pdf
高千穂町全域
- アドベンチャーツーリズムによる町内観光の周遊化 ➡ 自然共生型アスレチック ・体験型アトラクション ・多目的広場
高千穂鉄橋周辺を公園化することにより、高千穂峡への一極集中を解消する。新たな観光地が加わることで、観光客の周遊を促進し、滞在時間の延長および宿泊客の増加に繋げる。
- 観光MaaS 構想 ➡ 地域交流施設
町内観光地や駐車場の情報、宿泊・食事・アトラクションの予約や決済ができるシステムを構築することで、観光客の利便性の向上およびオーバーツーリズムの解消に繋げる。
- パークアンドライドの推進 ➡ 駐車場・交通拠点
既存の駐車場に加え、鉄道公園に駐車場を確保することで、バスを利用した町内観光を推進する。→ 渋滞緩和によるバスの運行効率向上。
- 外貨の獲得と雇用の創出 ➡ 全ての施設
本町において、これまでにない新たな観光地の整備(観光客を意識した観光地の整備、地域資源を活かした観光地の整備)することで、外貨の獲得と雇用の創出を図る。
- ワーケーションの推進 ➡ 地域交流施設
通信環境が整った施設を整備することで、新しい働き方(テレワーク・多拠点居住など)への受入れ態勢を整え、移住定住に繋げる。
- SNSを活用した情報発信 ➡ 鉄橋歩廊化・自然共生型アスレチック・体験型アトラクション
観光客がSNSを利用して、高千穂の景色や食べ物等を発信したくなるような仕掛けを作り、国内外へ発信されることで、新たな観光客の呼び込みに繋げる。
- 魅力ある地元産品の提供 ➡ 物販施設・飲食施設
既存の地元産品に加え、新たな特産品・地元ならではの土産品をつくることで観光消費額の増加に繋げ、地域活性化に繋げる。魅力が伝わる「売り方」「見せ方」などの提供方法を再構築する。