ミヤマキリシマ 雑種化? - 宮崎県公式Webサイトで貴重なコンテンツ削除
Posted morimori / 2023.06.03 Saturday / 21:21
宮崎 NEWS WEB 6/2付 NHKニュース宮崎「ミヤマキリシマ 花や花粉に異変 “雑種化”が進んでいるか」報道よると
九州固有のツツジ科の花、「ミヤマキリシマ」で、異変(別のツツジとの“雑種化”)が進んでいるようす。
詳しくは、上記リンク先の「動画」をご覧下さい。
イメージ:えびの高原のミヤマキリシマ(過去の撮影)
7年前から宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山で200株余りのミヤマキリシマの花や花粉などを調査した 宮崎県総合博物館の元副館長、南谷忠志さんによると
従来のミヤマキリシマの花の大きさがは最大で2.5センチほどであるのに対し、18の調査エリアのうち半数以上の10か所でもっと大きな花が確認されたとのこと。
見た目についてもミヤマキリシマ特有の特徴的な淡いピンク色ではなく、濃い紫色や紅色の個体のほか、従来なかった斑点模様のある個体が多くのエリアで確認されたようです。
植物の分類が専門の愛知教育大学の渡邊幹男教授が 南谷さんから提供されたミヤマキリシマの遺伝子を解析した結果、山の宮崎側の個体からは同じツツジ科のヤマツツジ、鹿児島側からはサタツツジの遺伝子が検出されたようで、少なくとも2種類のツツジと交配していることが裏付けられたということです。
イメージ:えびの高原のミヤマキリシマ(過去の撮影)
牧野富太郎氏が「深い山に咲くツツジ」からその名をつけて、早百十余年。今では、霧島を代表する花として、訪れる方々を魅了しています。
宮崎県の花を決める際にも候補NO1であったが、当時、鹿児島県に譲った経緯もある、鹿児島県民にとっても、宮崎県民にとっても 思い入れのあるミヤマキリシマ、阿蘇・九重・雲仙 九州の火山活動の恩恵で育ち愛されているミヤマキリシマ。
固有の花を後世に残していくための手立を考える必要がありそうですね。
今までは、火山灰が降りそそぎ、他の植物が育たない環境で生きたえ育って来たミヤマキリシマですが、今回はちょと厄介な、考えさせられるような問題のようです。
今回の 関連 Webページ ➡ 霧島の「ミヤマキリシマ」
ミヤマキリシマ開花状況 (6月1日時点)
参照元:霧島市サイト場所 / 状況 / 例年の見頃
- 中岳中腹探勝路・散り始め / 5月中旬〜下旬
- 高千穂河原(鹿ケ原) / 散り始め / 5月下旬
- 御鉢斜面・高千穂峰 / 散り始め / 5月下旬
- 韓国岳 / 7分咲き(頂上付近は5分咲き) / 6月上旬
- 大浪池 / 見頃 / 6月上旬
- えびの高原つつじヶ丘 / 見頃 / 5月下旬〜6月上旬