【7/8更新】えびの高原 県道1号の新ルート 火山ガスで再び通行止めに
Posted morimori / 2023.06.07 Wednesday / 23:51
硫黄山 / 韓国岳 えびのエコミュージアムセンター2F展望フロアより
【7/8】
➡ えびの高原(硫黄山)で7月7日火山性微動発生、噴火警戒レベル2へ引き上げ
【6/28】
えびのエコミュージアムセンターでも30分おきに周辺の火山ガスの濃度を測定していて、一時、屋内退避の基準となる3ppmまで二酸化硫黄の濃度が上がり、職員が目の痛みを感じたことがあったということです。
センターでは火山ガスの濃度が高い状況が続くことで登山など観光への影響を懸念しています。 2013年6月27日 NHK宮崎ニュースより
【6/20】
6月20日 MRTニュースによると、えびの高原では、高濃度の火山ガスの影響でミヤマキリシマのほかアカマツなど、一部の植物の葉が、枯れているとの報道。
➡ えびの高原 硫黄山周辺 高濃度の火山ガスの影響でミヤマキリシマが変色(2023年6月20日)
県道1号小林えびの高原牧園線 6/3 - 再び通行止めに・・
【6/2追記】硫黄山付近の県道1号小林えびの高原牧園線は、昨年11月に、土日、時間、車両などの条件付きで通行再開しましたが、避難情報の基準を超える濃度の火山ガスの検出がが続いている為、6月3日より再び通行止めになります。宮崎県は、通行止めの解除についての時期は見通せないとの事です。
《えびの高原周辺の立入規制区域内における二酸化硫黄(SO2)濃度が5ppm以上の非常に危険な濃度となっています。立入規制区域や規制されている登山道(エコミュージアムセンターと不動池を結ぶ登山道等)には絶対に入らないでください。火山情報には引き続き注意してください。》
➡ 硫黄山周辺の火山ガス濃度測定結果(速報値)(宮崎県サイト)

【6/14発表火山ガス濃度測定結果に差し替え】

6月14日発表されたもの
参考 えびの高原(硫黄山)周辺の火山ガスに伴う立入規制基準
(抜粋)えびの高原周辺における広域的な二酸化硫黄ガスの滞留に伴う規制の実施基準(引用元)
区分 | 二酸化硫黄(SO2) | 濃度が基準値以上となった場合の措置 |
---|---|---|
注意情報 | 0.2ppm以上 | 喘息、気管支疾患、心臓病等の持病のある高感受性の 人々及び乳幼児や妊婦に対して、 二酸化硫黄ガスの危険性について注意喚起する。 |
警戒情報 | 2ppm以上 | 屋外の観光客等に、防災行政無線等で屋内退避の注意喚起を行う。 |
避難情報 | 5ppm以上 | 観光客等にえびの高原からの避難を呼びかけ、 避難が完了した時点で観光施設等を閉鎖。 県道1号及び30号は、駐停車禁止を条件に通行可 |
立入禁止 | 10ppm以上 | えびの高原一帯を警戒区域に設定(立入禁止) 注意:県道1号(宮崎県、鹿児島県)、 30号(宮崎県)を全面通行止めとする。(人、車の全面通行止め) |
火山ガス関連・・・身を守る為の参考になるリンク
霧島連山では、1989年に新燃荘の脱衣所で硫化水素中毒で2名が死亡する事故もありました。火山ガスの怖さに関して、あまり知られてないと思います。以下を参照してください。
➡ 火山ガス事故防止のために(有毒な火山ガスから身を守るための手引き)環境庁自然保護局
➡ 火山ガス シンポジウム 1998年(平成10) 9月19日
昨年「暫定開通」した頃のニュース記事ですが、NHK宮崎【期待と不安】小林とえびの高原を結ぶ県道1号線が限定解除へ(2022年11月10日)より
鹿児島大学 准教授のお話
全体として見れば県道1号線が、噴気地帯を横切っていることや火口域のすぐ近くを道路が通っているという状況に変わりはない。
土日に限って通行を認め観光客を集めるのは防災の観点からはあまり良いやり方とは思えない。『行政が通行を認めているから安全』と捉えるのではなく、突然の噴火や火山ガスなどリスクがあることを知った上で通行するかどうか判断してほしい。
➡ 硫黄山近くを通る県道1号線 再び通行止めで観光への影響懸念(6月09日 NHK宮崎)
ここまでが、追記・更新した事項でした。