栂尾神楽(椎葉神楽)で初の女性舞い手2人「大神(上)」を舞う予定
Posted morimori / 2023.11.20 Monday / 07:31
眼下に広がる神々しい景色 栂尾(つがお)神楽にて
今朝の 宮崎日日新聞(2023年11月20付け)に
「椎葉の文化財継承意欲 栂尾神楽に女性舞い手」という記事が掲載されておりました。
宮崎日日新聞読者や会員の方は Web
➡「プレみや」で全文をご覧になれます。
➡「どなたでもご覧いただける見出しページ」
今週、11月22日(水)-23(木)に奉納される椎葉の「栂尾神楽」(国の重要無形民俗文化財の「椎葉神楽」のひとつ)に、椎葉村の地域おこし協力隊員で椎葉民俗芸能博物館の学芸員 井上玉光(たまみ)、森内こゆき(共に26)さんが女性として初めて舞い手を務めるようで、本番に向け稽古を重ねる写真と、記事が掲載されておりました。
➡ 栂尾神楽(椎葉神楽)は、毎年11月22日〜23日にかけて、椎葉村大河内鎮座 栂尾神社において奉納されています。
約400年の歴史があり、椎葉神楽の中でも最も古いとされているとのこと。
栂尾(つがお)神楽にて
「栂尾神楽」はこれまで住民や出身者、親戚など地区にゆかりのある男性が祝子を務めてきましたが、近年、人口減や高齢化の影響で人手は減りつつあり、保存会は継承への危機感から女性や地域外に舞い手を求めることを以前から検討していたようです。
今回二人は 本番で「大神(上)」を舞うようです。
大神(上)は、4人舞で、おそらく、2人は中央側で舞うものと思われます。
大神は(上)(中)(下)とあります。
写真は、以前見学した際の大神(上)です。
この時は夜中の0時頃の奉納でしたが、今年は4年に一度の大祭の年とのこと、同様かは確証ありません。
栂尾神楽 大神(上)
この年は、少年2名が舞っておりました。
この年は、少年2名が舞っておりました。
栂尾神楽 番付
一番 しめおこし 二番 板起し 三番 つがもり 四番 神迎え 五番 供物(神事) 六番 御神屋ほめ・どうぎ 七番 たいどの 八香 しめほめ 九番 地割上 一〇番 地割中 一一番 地割下 一二番 芝引き 一三番 壱神楽 一四番 稲荷神楽 一五番 鬼神 一六番 大神上 一七番 大神中 一八番 大神 一九番 芝入れ 二〇番 樽入れ | 二一番 芝荒神 二二番 かんずい 二三番 振上げ 二四番 森上 二五番 森下 二六番 帯 二七番 戸取り 二八番 矢 二九番 弓 三〇番 うば面(年の神) 三一番 おきえ上 三二番 おきえ下 三三番 綱荒神 三四番 ごず上 三五番 ごず下 三六番 手力 三七番 伊勢神楽 三八番 〆神楽 三九番 火の神かぐら |
椎葉村はどうかわかりませんが、一般的には「地域おこし協力隊員」の任期は概ね1年-3年かと思います。
お二人が椎葉村に移住を続け、神楽を末永く続けてくれると良いですね。