今日(12/9) - 木城町 中之又鎮守神社奉納「中之又神楽」(夜神楽)
Posted morimori / 2023.12.09 Saturday / 08:45
本日、12月9日、木城町の山間にある 中之又地区に鎮座する「中之又鎮守神社」の例大祭で中之又神楽(夜神楽)が奉納される予定です。
・令和5年(2023年)12月9日(土)
・祭典式:17時より
・夜神楽:19時より明け方まで
中之又神楽は、かれこれ10年通っております。
「中之又神楽」は 今年、銀鏡神楽、尾八重神楽、西米良村の3つの神楽(越之尾神楽・村所神楽・小川神楽)と共に「米良の神楽」の一つとして、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
中之又地区は、宮崎県木城町の街中から車で約45分程のところにある山間にある自然豊かな小さな集落です。
令和5年(2023年)4月1日現在、27世帯 36人が暮らしており、うち28人が65歳以上の高齢者となっており、高齢化率は8割を超える「限界集落」です。
昭和30年代は、林業、鉱山なども栄え、最盛期には約800人が暮らし地区にあった「中之又小学校」の生徒数も100名を超えていたと聞きます。
産業の衰退と共に、やがて過疎化は進み、平成になると生徒数も10人以下となり、地区の「中武千草さん」らが中心となり、小学校を守るために山村留学をはじめました。宮崎市内など県内の都市部から受け入れ 1995年度から2008年度まで 13年間延べ 230人が学びましたが、平成20年度には全校児童数は2名まで減少してしまい、平成21年(2009年)3月、最後の卒業生を送り出し、「中之又小学校」は閉校となってしまいました。
私が、「中之又神楽」を知ったのは、一昔以上前、NHK宮崎放送(ローカル)で放送された番組でした。
おそらく「中之又小学校」が閉校した年(2009年)の頃だったろうと思います。
中之又神楽では、「中之又小学校」での山村留学中に、神楽を学んだ卒業生が毎年、日向市や宮崎市から中之又へ神楽に戻って来て、舞い手を担っている事、舞いを見守っている母のような「中武千草さん」の姿を見て感動しました。
今でもその時の山村留学卒業生や、先生が過疎化の進む中之又に来て中之又神楽を担っています。
中武春男宮司 旅所遷座祝詞奏上(令和四年)