県営国民宿舎えびの高原荘 えびの高原スケート場 指定管理者候補「小林まちづくり株式会社」に
Posted morimori / 2024.01.19 Friday / 06:22
宮崎県は「県営国民宿舎えびの高原荘」と「県営えびの高原スポーツレクリエーション施設(えびの高原スケート場など)」の次期、指定管理者の再募集を行っておりましたが、指定管理者候補は 地域DMO法人「小林まちづくり株式会社」に決まったようです。
県は、今後、県議会での議決を経て基本協定を締結する予定で、指定管理期間は今年4月から5年間。
小林まちづくり株式会社
「小林まちづくり株式会社」は、小林市の活性化を図るため、同じ想いを持つ市民や企業が出資し、併せて行政・商工会議所・金融機関からも出資協力を得て誕生した民間企業。「小林市観光協会」は2022年4月に解散「小林まちづくり株式会社」へ統合されました。
関連リンク
- ➡ 小林市・日本版DMO体制による観光地域づくりを推進します!(小林市サイト)
- ➡ 観光地域づくり法人(DMO)とは?(観光庁サイト)
1/19付 宮崎日日新聞によると
「小林まちづくり株式会社」は2014年設立で、小林市で複合施設やホ
テルの管理運営、観光企画などを手がけるほか、同市地域・観光交流センターや出の山親水魚水族館の指定管理業務を請け負っている。
同社が提出した計画書では、運営2年目の2025年度から黒字となり、終年度の28年度には約2千万円の黒字を見込む。
アイススケート場の営業できない期間の活用構想もあり、スケートボードなどを楽しめる施設としての運営なども検討しているとのこと。
硫黄山周辺の火山ガス含め「火山活動次第」といった感じは否めないです。
関連リンク 3/13 追記
【観光推進課】県営えびの高原スポーツレクリエーション施設製氷設備改修業務委託(設計及び工事)の企画提案競技の実施について(2024年3月13日)
えびの高原にある県営国民宿舎えびの高原荘(現在「ホテルピコラナイえびの高原」の愛称)と隣接する県営アイススケート場の指定管理者の「レジャークリエイトホールディングス」(宮崎市)は本年度で運営から撤退する方針を示しておりました。
えびの高原荘の2022年度の収支は 、隣接するスケート場と合わせて2845万円余りの赤字だったようです。
えびの高原スケート場は日本最南端にある屋外スケート場として知られておりますが、昨年度の利用者数は1万9498人、コロナ禍前と比べおよそ3割減っているようです。
赤字は9年連続のようですので、2011年の新燃岳噴火あたりに始まり、硫黄山噴火、新型コロナ・・など追い打ち、赤字が続いていたのでしょう。
昨年7月〜9月に、県は2024年度から5年間の指定管理者の公募を行っておりましたが、“火中の栗を拾う”応募者は無く、条件を見直し、11月〜12月に再公募を実施した結果、4者(下段引用記載)から応募があったようです。
2回目の公募では、県は硫黄山の活動による影響を一定割合負担するとして、土日にかかわらず、県道1号(小林えびの高原牧園線)が通行止めになった日数に応じ、1日あたり8万9千円を減収相当額として補填するとの事。
1年間通行止めが続くと、補填額は年間約3,250万円になります。
県道1号は昨年12月9日から、土、日曜日の午前9時〜午後5時、屋根付きの車に限定した通行が再開されておりますので、現状の状況であれば補填額は2,320万円程になると思います。
関連記事 えびの高原 県道1号の新ルート 火山ガスで通行止
過去に撮影した雪のえびの高原の動画です。
えびの高原荘も最後に写っています。