美郷町 北郷区 椎野あじさいロードのアジサイ
Posted morimori / 2017.05.26 Friday / 23:29
宮崎県美郷町北郷区椎野地区は、美郷町北郷区の中心部から北へ約8kmほど入った山の中腹に位置する山間地の集落。
フワワーツーリズム「椎野あじさいロード」(国土交通省サイト)より一部引用。
近隣町村を結ぶ「フォレストピア六峰街道」が開通した平成元年、その入り口となる椎野集落は、過疎化によって衰退が進んでいた。
『寂しくなったね』が住民同士のあいさつとなっていた。
住民が次々に集落を離れ、現在住んでいる人々も離れようと考えていた。
当時、集落のそばに中小屋天文台「昴ドーム」やキャンプ場「スカイロッジ銀河村」がオープンし、町では新しい観光の取組がスタートした。
住民たちは、「自分達も元気にならんといかん」と思いついた。
「何か集落に活気が出る活動は出来ないものか…」
住民の1人がたまたま4、50本のあじさいの株を持っていた。
「何か役に立てられないものか」ということから住民による集落内への植栽活動がスタートした。(引用おわり)
その活動は徐々に集落内へ波及・浸透し、あじさいの数も年々増えて行きました。
〜 あじさいと「日本の原風景」に感動する 〜
こうしてできた「椎野あじさいロード」は、町道や田んぼのあぜ道など全長10キロほどに約2万本ものあじさいが咲き誇り、町内外から開花期の1ヶ月間におよそ1万人の観光客が訪れるようにまでになりました。
期間中に「あじさい祭り」も開催され、特産品などの販売も行われ、賑わいます。
「アジサイ葉化病」が拡大・あじさい祭り中止・PRは控えることに
その椎野地区のアジサイですが・・・ 3年前からアジサイの花が緑色に変色し、その後、枯れてしまう「アジサイ葉化病」の症状が見られるようになりました。町では住民とアジサイを植え替えるなどして対応してきましたが、今年、全体の約3割まで被害が広がったことから、毎年開花時期に開催していた「椎野あじさい祭り」の中止を決めたほか、PRも控えることにしたようです。
アジサイ葉化病は、アジサイの花(がく)全体または、その一部が淡い緑色から濃い緑色の葉っぱのようになる病気。アジサイ特有の病気で、細胞内に寄生する細菌の一種「ファイトプラズマ」が原因。感染したアジサイへの接触などで他の株に病気がうつることはないが、具体的な感染経路は分かっていないとのことです。