日本一 最大規模のひまわり畑 80ヘクタールに1100万本
明日から、2日間、高鍋町持田 染ヶ岡地区で、「きゃべつ畑のひまわり祭り」が開催されます。
今年は、種まき予定日が雨天で一週間程ずれましたので、満開には至らなかったようです。
相手が自然ですし、致し方ないことですね。
満開になるまで、そのままだと良いのですが、このヒマワリはあくまでキャベツ畑の緑肥として育てているものですので、時期が来れば、満開前でもトラクターで畑に返す(すき込む)と思われます。
見学予定の方は、祭り期間、遅くともお盆の内に行かれた方が良いかも知れません。
《8/13追記》8/13付 宮崎日日新聞には、染ケ岡地区環境保全協議会の前田副会長のことばとして "順次すきこむが、祭り後も一週間程は楽しめると思う。"と書かれておりました。
とは言え・・例年、祭りが終わるとすぐにすきこむ畑もありますので、眼下一面のひまわり畑を見たい方は、なるだけ早め(お盆位)に行った方が無難かと思います。
天気予報を見ると、祭りの開催される土日には晴れマークも見られますが、それ以降は曇りや雨のようです。
〜 宮崎県児湯郡高鍋町 持田 染ヶ岡 きゃべつ畑のひまわり(過去に撮影したもの) 〜
なぜ、高鍋町に日本一のひまわり畑が出現したのか
一帯は九州でも有数のキャベツや白菜の産地、このヒマワリは、キャベツ栽培の緑肥に栽培されております。
ヒマワリには土壌中の菌根菌を増やして、ヒマワリ後に植える作物にリン酸吸収を促進させる効果があるようです。 又、キャベツは連作すると病気になりやすい傾向にある為、間にヒマワリを植え、連作を避ける意味もあるそうです。
景観も良いことから一部の農家が2006年に植え始めたのが始まりとのことですが、規模も大きく本格的に始まったのは2010年のことです。
2010年に発生した「口蹄疫」
2010年(平成22年)4月、宮崎県内で発生した家畜伝染病「口蹄疫」の際には、高鍋町でも町内のすべての牛・豚を殺処分するなど、甚大な被害となり、それまで使っていた牛や豚の堆肥も移動制限等により、早い時期より使えなくなりました。
堆肥不足の対応、同時に、未曾有の大惨事により、町全体が悲しみ・活気をなくした中、みんなを元気にすることはできないかと考えた農業後継者らが中心となり、緑肥として使用でき、景観の向上にも寄与すると考えられたヒマワリの植栽を発案、2010年、県道沿いの38ヘクタールの畑に約500万本のヒマワリを植栽したのでした。
一面に開花した「ヒマワリ」に誰もが勇気付けられ年々、染ヶ岡地区のヒマワリ畑は広がって行ったのです。