3月24日に 全国24の道・県による「神楽継承・振興知事連合」の立ち上げ式が行われました。
東京都千代田区で開いた式にはオンラインを含め8県の知事と副知事が参加した。共同代表に就いた河野俊嗣宮崎県知事は「神楽は学術的、文化的価値があるだけでなく、地域コミュニティーの核だ」と強調した。
共同代表には岩手、島根両県知事も就任した。
「知事連合」は過疎化や高齢化で存続の危機にある神楽の継承やユネスコ無形文化遺産への登録を目指して宮崎県の呼びかけで発足、全国24の道と県が参加しています。
知事連合では令和10年のユネスコ無形文化遺産への登録を目指していており、日本からユネスコに提案する候補を神楽にするよう国への要望活動を行っていく方針です。
以下は 3/25 河野知事定例記者会見より関連部分を書き記したものです。
宮崎県が、
全国の国指定重要無形民俗文化財に指定されている40の神楽団体に呼びかけて令和4年10月に「全国神楽継承・振興協議会」をい立ち上げて様々な活動に取り組んでまいりました。
神楽団体間での横の情報共有とともにユネスコ登録に向けて機運を醸成してゆこうということで
会長を高千穂神社の後藤宮司にお願いして本県がリードしながら進めてきたわけであります。
先日報道もございましたが、
次の登録を目指しているものが書道でありましてこれが令和8年の登録を目指してます。日本からのエントリーは2年おきにということでありますのでその
次の令和10年(2026年)の登録を目指してさらに気運を高めていこう
ということでこの協議会の活動を後押しするものとして、
昨日立ち上がりましたのは本県が
全国に呼びかけて24道県知事からなる知事連合であります。
この協議会の活動をしっかりと支えていきたいと思いますし
協議会と知事連合で、改めて5月には関係者が一堂に会して総決起大会を開いていきたいと考えております。
外にも温泉文化も含めてユネスコ登録を目指しての活動が活発化する中で
神楽の学術的・文化的価値のみならず地域もニュニティーの核となる地域にとって大切な神事や祭礼であるとともに様々な地域のつながりや絆を支えるとても重要なものだと考えております。
人口減少や過疎化が進む中でその継承が危ぶまれておりますが、それをなんとか盛り上げていきたいという思いでそういった取り組みを進めているところであります。
全国では、4000以上の神楽が継承されております。
あくまで40の団体が中心となりながら、神楽ということで登録を目指していくわけですが、登録が実現すれば、その外の神楽にも大きな影響を及ぼすのではないかと前向きなイメージで そういった思いでこれからもしっかり取り組んでまいりたいと考えているところであります。
/ 以上 河野知事3/25記者会見より
現在、国内では疎化で年々衰退しつつあり、存続が危ぶまれています。
国内では2件の神楽 佐陀神能(島根県松江市)・早池峰神楽(岩手県花巻市)が単独でユネスコ登録無形文化遺産に登録されておりますが、全国の団体を加え「神楽」として一括登録することで、神楽の魅力を世界に発信するのが目的で、後継者の育成にもつなげたい考えです。
ユネスコ登録による、士気の向上はもちろん、周りへの波及効果にも大いに期待したいております、
全国で、神楽に興味を持つ方が増えると良いですね!